そうだったのか!アメリカ |
友人が送ってくれた2つの報告書。
そのひとつにはアメリカが日本海、東シナ海の資源を独り占めするプロセスが書かれている。その報告書の中で日本は中国と戦争をする役割を果たすことになっている。日中戦争が激しくなってきたところでアメリカが仲介に乗り出し、日本海と東シナ海をアメリカの思うとおりに独り占めするという話。
そんなバカな、子供だましのようなストーリーに誰がのるものか!と思っていたらその通りに動いている人たちがいるではないか!
アメリカは、アメリカの軍産複合体は世界を思うままに動かしたいのだ。世界中の人々を弄び、世界中の人々を苦しめ、搾取しつくしたいのだ。世界中の富を独占し、贅沢このうえない暮らしをしたいのだ。
アメリカの広い国土。美しい街。緑豊かな草原。紅葉する木々。大きな家。大きなショッピングモール。贅沢なビバリーヒルズ。音楽が流れる海岸通り。ヨットの浮かぶ海・・・アメリカは多くの移民を受け入れ、個人を尊重し自由を尊重する国ではあるけれど、すばらしい文学が生まれ、すばらしい思想が生まれた国ではあるけれど、陽気で善良な人々がたくさんいる国ではあるけれど、その底に怪物のような虫、悪魔がうごめいているのではないだろうか?
池上彰さんの『そうだったのか!アメリカ』を読んでもそう思う。
友人が送ってくれたレポートを載せておく。
ジョセフ・ナイ 国家安全保障会議戦略報告書
1、東シナ海、日本海近辺には未開発の石油・天然ガスが眠っており、その総量は世界最大の産油国サウジアラビアを凌駕する分量である。米国は何としてもその東シナ海のエネルギー資源を入手しなければならない。
2、そのチャンスは台湾と中国が軍事衝突を起こした時である。当初、米軍は台湾側に立ち中国と戦闘を開始する。日米安保条約に基づき、日本の自衛隊もその戦闘に参加させる。中国軍は、米・日軍の補給基地である日本の米軍基地、自衛隊基地を「本土攻撃」するであろう。本土を攻撃された日本人は逆上し、本格的な日中戦争が開始される。
3、米軍は戦争が進行するに従い、徐々に戦争から手を引き、日本の自衛隊と中国軍との戦争が中心となるように誘導する。
4、日中戦争が激化したところで米国が和平交渉に介入し、東シナ海、日本海でのPKO(平和維持活動)を米軍が中心となって行う。
5、東シナ海と日本海での軍事的・政治的主導権を米国が入手する事で、この地域での資源開発に圧倒的に米国エネルギー産業が開発の優位権を入手する事が出来る。
6、この戦略の前提として、日本の自衛隊が自由に海外で「軍事活動」が出来るような状況を形成しておく事が必要である。
ジョセフ・ナイ著『対日超党派報告書』
ジョセフ・ナイ
アメリカ/CIAを統括する米国大統領直属の国家安全保障会議NSCの議長で、同時に東アジア担当者であり(クリントン政権)。、後に安全保障担当の国防次官補でリチャード・アーミテージとともに実質的アメリカのアジア戦略の起草者。現在高級官僚・政治家を養成・輩出するハーバード大学ケネディ行政大学院の院長であるが、彼らの政策的司令塔も務めている。