2017年 06月 28日
夕陽 |
母は自分が入院しなければならないとわかったとき
父のことを心配した。
夜ビールを飲んでそのまま寝てしまうのではないか、と。
私たちは母のことを心配しているのに、母は父のことを心配している。
父はどちらかと言えば母の介護に疲れていたので
母が入院している間は少し寂しいかもしれないがほっとしているはずだ。
ゆっくり眠れたと言っていた。
入院すると今度は毎日お見舞いに行くことになる。
きょう行くと、母は私たちの顔を見てすぐ家に帰ることになったと思ったようだ。
それで明日は○○の検査があり明後日は輸血しなければならないことを話す。
看護師さんには母に理学療法士による運動をさせてくださいとお願いした。
トイレに付いていって帰るとき、夕陽がとてもきれいだった。
病室にいる父にも見せたくて
「お父さん、来て。夕陽がとっても綺麗!」と言って三人で夕陽を見つめた。
病室に帰ると看護師さんが「私も思わず見てしまいました」と言った。
帰り道、父が自分もあと5,6年かなあと言った。
父の兄が94歳で昨年亡くなったからそう思うようだ。
by pompom518
| 2017-06-28 22:22
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