2017年 07月 03日
ノート |
夕食の時間に一緒にいようと思い、父と夕方病院へ行った。
なにげなく母のノートを見た。
それは全ページ私の文字なのだけれども、きょう私の文字以外の文面を見た。
朝の看護師さんが書いてくれたのだそう。
『「きょうは”みやぎし”にひとばん泊まったので帰ります」と言っていました。
「ごちそうになりました」
「何を食べたかは忘れたけど、おいしかったです」
今日は土谷先生にも会えました。
土谷先生に「髪、伸びたね」と言われ
「ありがとうございました」と言っていました。』
と、私たちが知らない母の時間が記載されていた。
”みやぎし”というのは母がいつも行っていた親戚の美容院。
母がなんとなく穏やかな気持ちで過ごしてくれているようでうれしかった。
肺炎で入院したときは「家に帰る」と言って、点滴の注射針を引き抜いて、荷物をみんなまとめて帰ろうとしていた。
それで私たちが見舞いに行ったときは、車いすに拘束されていた。エプロンで上手に拘束しているのだけれども、強い注射で完全に正気を失った母がそこにいた。私はものすごいショックを受けて病院を代えたい、なんでこんな病院に入院させたのだろうと思ったものだった。
今回も同じ病院、同じ主治医、同じ看護師さん。
脚のむくみが取れ、体重も43キロまで戻った。
輸血をしなければならないほどの貧血の理由はわからない。
by pompom518
| 2017-07-03 00:20
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