2017年 11月 28日
帰国 |
11月22日夕方、帰国の途についた。
飛行機は一番後ろの窓側だった。普通3列あるところ、最後部であるため2列しかない。たい焼きのしっぽにまであんこがたっぷり入っているイメージが浮かぶくらい、飛行機は満員である。
私の隣の席はニコ(ラス)というフランス人だった。バスケットボールの審判をしているというニコは若くてハンサムでスタイルがいい。しかもとてもフレンドリーで自己紹介をして握手を求めてくる。ニコは日本語を2つ知っている、と言って話しかけてくる。それからこれは日本語でなんというのかと尋ねてノートにメモし出した。小さなパソコンを開いて美しい妻とかわいい子どもの写真も見せてくれた。私は友人のOさんが送ってくれた、美しい金沢の紅葉の写真を見せた。
夜中、飛行機は飛んで朝方羽田空港に着いた。
「グッバイ ミコ」とニコは明るく降りていった。
私はシドニー空港で「荷物は小松まで」と言われていた。それで羽田空港のラウンジでゆっくりしていたら、予定していた飛行機に乗れなくなった。預けておいた荷物は一度羽田で受け取り検閲を受けねばならなかったのだという。言われてみればその通りだな、と思う。小松空港で検閲するのかと思っていたけれども、そこでは国内線での移動になるからそれはない。
それで、国際線ターミナルにバスで戻り預けていた荷物をそのまま受け取り、国内線ターミナルに引き返し、次の飛行機を待つことにした。ところが23日は祝日で小松便がどれも満席。そんなに金沢って人気があったっけ?いや、便数が少ないんだ、とか思いながらゆっくり待つことにした。空港内にはパソコンが使える机もいっぱいあるし充電もできる。ラウンジで新聞も読めるしコーヒーやジュースもいただける。本屋もあるしレストランもある。私の人生はどっちにしても待つ人生である。どこで待っていようがあまり関係はないが、夫にまで待たせてしまった。キャンセル待ちで乗れたのは15時55分発の飛行機だった。
飛行機の窓から富士山が見えた。いつものことだけど美しい山だなあと思う。
小松に着いたら冬だった。
夫の車で家に帰り、父母に顔を見せ、息子夫婦の家に行く。
そこで、ゆっくりお風呂につかって息子夫婦が用意してくれた夕食をいただく。お米がおいしい、と思う。日本のトイレもずっといいと思う。温水便座が公衆トイレにも普及しているのは水が豊かだからできること。
家に入ったとき、ポムチを抱きしめた。ポムチは尻尾をちぎれんばかりに振って顔中なめまわした。不自由なエリザベスカラーを付けながら。それなのにすぐ隣りの息子の家に来たので、ポムチの鳴き声があたり中に響き渡っていた。ごめんね、ポムチ。
by pompom518
| 2017-11-28 11:04
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