2020年 11月 26日
SDGs学習会 |
教会で矯風会の学習会があった。
テーマはSDGs(持続可能な開発目標)。
昨日のTVで2つ印象に残ったことがある。
1つはホッキョクグマが北極の氷が少なくなって目的地にたどり着けなくなっているという番組。
もう1つはアパレル業界が毎年廃棄される大量の衣類を
タグを張り替え、価格を下げて販売したり、
原材料に直して再利用したりするという方法がとられ始めているというニュース。
企業は環境に配慮した、SDGsを意識した活動を始めている。
そうしないと生き残れないと感じ始めているらしい。
SDGsは「気候変動」「海の豊かさ」「陸の豊かさ」「水とトイレ」「エネルギー」など環境問題だけではない。もっと問題意識が多岐にわたる。
「貧困」「飢餓」「教育」「不平等」「まちづくり」「労働と経済」・・・
中学校教師として最後の研究授業に「平和を築くために」というパネルディスカッションをした。
中学3年生が「二つの悲しみ」「温かいスープ」原爆の詩などを学習したあとで、「平和を築くために何が大切なんだろう?」と考えた。「思いやり」が大切だと考える生徒、「貧困をなくす」こと、「差別をなくすこと」「食料」が大切、「教育」が大切、いろいろな意見が出たけれども、同じ考えの生徒でグループを作り、自分の考えを補強してディスカッションに臨んだ。
その中で2人の生徒の考えが忘れられない。
彼らは「意識を変えること」と主張したのだ。
例えば「アメリカ ファースト」という意識。
それを変えることは簡単ではない。
相手の立場で考えることはほとんど不可能なくらい難しいことだ。
でも、自分中心の意識を変えなくては平和は築けない、と彼らは主張したのだ。
SDGsを達成するためには常に『子孫のための地球』を意識して行動する必要があると思う。
目先のことしか考えられなくなっている自分の意識をもう少し広げたいと思う。
「水とトイレ」の「水」だけをみても中村哲さんのように医師として治療を続ける中で
どうしても清潔な水がなければ「健康」に生きられない、と考え、
用水を作る。(それはとても大変なことだったが)
砂漠に「水」が潤うことで、農業が可能になり、難民として隣国へ出ていた人々が帰り、「貧困」にあえいでいた人々が、土を耕し豊かになる・・・というふうにひとつのことが他のことと関連している。
帰りの車の中で「モッタイナイ」を復活しようと話し合ったけれども
小さな私たちにできることはそれくらいなんだろうか?
でもそれを手をつないで推し進めればきっと何かが変わると思う。
by pompom518
| 2020-11-26 22:58
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